ASIK! 小悪魔絵日記 -4ページ目

うり坊のこと



無事に目覚めて退院したら
『保険のあれこれに振り回されたあげく
オデキ切除に初めての全身麻酔体験』
について書きたいって思ってたんだけど・・・

私の退院と入れ替わりで、うり坊が入院したので
まずはそちらについての記録を。
毎日チマチマ書いておいたものです。

念のため、先にお断りしておくと・・・
わりと長めな文章です。
そして・・・
最終的に虹の橋へ向かってしまいます。



5月28日(日)
3回ほど吐いた。
時々吐く子なので、いつものように
「苦しかったねぇ、あとで出した分食べるんだよ」
などと声をかけて撫でるだけで重要視していなかった。


5月29日(月)
この日から食べなくなりウンチも出ない。
水は飲めてるみたいで何度もオシッコはしてる。
心配だけど、この日は自分の入院前の検査があったり
やっと漕ぎ着けた入院手術をキャンセルする訳にもいかず
ムリヤリ数粒ずつ何度か食べさせて様子見。


5月30日(火)
夜から私が入院なので出かけるギリギリまで
数粒ずつ何度かムリヤリ食べさせる。
オシッコだけは何度もしてる。


5月31日(水)
1泊と聞いていたのに、もう1泊入院と言われてしまったので
夕方、私の入院に付き添ってくれてた家主が
うり坊の様子を見に家に戻り
数粒ムリヤリ食べさせてくれたらしい。
相変わらずオシッコしかしてなかったらしい。


6月1日(木)
私が退院できて夕方近くに帰宅。
家主は「死んでるかも」って不安だったらしいけど
うり坊はいつものように玄関前で待ってた。
荷物を置くのに「危ないよ〜」って軽く押したら
いつもなら後ずさるのにパタンと横になってしまう。
おしっこしかしてないし、ゴハンも減ってないので
ムリヤリ数粒を何度か食べさせる。
暑いのかシャワールームの床で寝ようとする。
鳴いて呼ぶので撫でると黙り、撫でるのやめると鳴いて呼ぶ。

祝日なのでワクチンで連れてってたいつもの獣医さんはやってない。
24時間って書いてあった場所を思い出したので
そこへ連れて行こうと2階で用意してたら
相当ダルいだろうに私を探して鳴きながら2階まで来た。

病院までのキャリーバッグ内でもダルそう。
いつもなら病院で猛獣化して大変なのに
採血の時と点滴の針を刺すのに嫌がった程度。
注射器になかなか入っていかないほど血液ドロドロ。
血液検査の結果はレシートみたいのに表示されてたので
ピンとこなかったけど...
「腎臓やられててステージ4。膵臓もやられている。
既に腎臓が機能してないので腎臓用ゴハンにして
ビタミン剤をあげる位しかできず治療法はない」と言われる。

うっかり「あとどれだけ生きられるのか」を聞いたら
「1ヶ月。でもわかりませんよ、祈りましょう」と言われ
うり坊のおでこに自分のおでこくっつけて
ごめんねーごめんねーって泣き崩れてしまう。
治療法がないとは言え、脱水症状になってるので点滴のため入院。

後日、わかりやすく表示された血液検査結果が送られてきたけど
どれもこれも危険値超えまくりで真っ赤っか。
舐めすぎで禿げて、いつもの獣医さんに診てもらった時
念の為に血液検査してくれようとしたんだけど
猛獣化しちゃって全身麻酔しないとムリって言われたから
リスク大きすぎるよ...ってやめてしまったことを後悔。
あの時に検査してたら、うり坊の未来は違っていたのかもしれない。


6月2日(金)
お見舞いに行ったら点滴の液が落ちてなかった。
直してもらうのに猛獣化の大暴れ。
でも家主や私が触れると大人しい。
お世話してくれてる方々には申し訳ないけど
ちゃんと誰だかわかるなんてすごいね。

昼の3時間、夜の1時間半だけお見舞いできる。


6月3日(土)
お見舞いに行って、あとどの位で退院できるか聞いたら
「お任せしますよ、今日でもいいし預けたままでもいいし」と言われる。
治療法がないなら家にいた方が幸せかな?
でも点滴してないと脱水症状でダルくて辛いよね?
でも余命1ヶ月なら最期は家で一緒にいたいよね?
うり坊と話し合えないことに悩む。

腎臓に負担かけるから水を飲みすぎてもダメって言われたけど
飲まなかったら脱水症状になるだろうし...どうすればいいの?


6月4日(日)
『腎臓やられて弱ってたのに4年経った今も健在の猫さん』や
『猫さんや飼い主さんに協力的で諦めない獣医さん』の話を聞き
うり坊の預け先の獣医さんに不信感を持ってしまい
他に日曜でもやってるとこがないか検索し
セカンドオピニオンしてもらうことにする。

うり坊を引き取りに行った時は
お見舞い時間じゃなく掃除中の時間だったので
中を覗くことも許されず外で待ったんだけど
犬の叫ぶような鳴き声と雑に掃除してそうな
ガッシャンガッシャンした大きな音が響き渡ってた。
家にいてもちょっと大きい音がするとビクッてなるのに
こんな中で3泊させちゃったのかと可哀想になる。

車内でキャリーバッグから出たがってたけど
そのまま次の病院へ行き事情話して血液検査の結果も見せたら
「血液検査の結果だけじゃ判断できませんよ。
検査時にストレスかかってたら、それだけでも結果変わるし」
と言って軽く猛獣化してるのをなだめつつ触診してくれた。
お腹がだるーんと垂れてるので「ヘルニアになったことある?」
って聞かれ不安になったけど...
お腹は脂肪。
左の腎臓が腫れて大きくなってるが右は小さい。
膵臓は大丈夫だろう。
出てないウンチがお腹にまだ残ってる。
本当に点滴してたの?ってほど今も脱水症状。
...というのが触診の結果。
「腎臓は治すのに時間かかるけど治った猫4匹いたし
26歳まで生きた猫も知ってるよ」
と言ってくれたので信じて入院させる。

ただ...
入院施設は超ローカルチックで清潔感はなくウンチ臭い。
可哀想で連れて帰りたくなるけど治ってほしいから預ける。


6月5日(月)
お見舞に行く。
自力で食べないので食べさせてもらえるんだけど
暴れん坊だから口周り拭くまでできないみたいで
あちこちカピカピになってるのを私が拭いた。


6月6日(火)
ついにウンチ出た!
まだ食べさせてもらってるけど、食欲も出てきてるらしい。
お見舞いに行った時にカピカピを拭いた。


6月7日(水)
ウンチも出て、自力で飲み食いできるようになったらしい。
お見舞いに行った時にカピカピを拭いた。


6月8日(木)
尿検査をしてくれた。
肝臓も悪く糖尿病もあるとわかったけど
腎臓はそれほど深刻じゃないから
薬で血液ドロドロなのも治せるだろうと言われた。
最初の獣医さんに言われて悩んでしまったけど
普通に水も飲んで大丈夫って言ってもらえて安心した。
薬での治療があるので、しばらく退院できないのは可哀想だけど
妖怪化するまで長生きできる希望が見えてきた。
お見舞いに行ったら自力で飲み食いできるようになったからか
あまりカピカピしてなかった。


6月9日(金)
お見舞いに行ったらしょんぼりしてるように見えて切なかった。
名前呼ぶと返事してくれて、帰りがけはずっと鳴いてて辛かった。
ごめんね、帰りたいよね。
なんで置いていくの?って思ってるよね。

連れて帰りたいけど点滴できないと脱水が怖い。
家主とも話して、明日獣医さんにも相談することにした。
少しでも早く家に帰れますように...


6月10日(土)
お見舞いに行ったら目がしょぼしょぼになってたので拭いた。
また自力で食べなくなってるみたいだし元気なさそうに見えたから
もし危険な感じなら連れて帰りたいと思ったけど
獣医さんの話では大丈夫らしいので信じることにした。

可哀想で帰ってから大泣きしてたら病院からの夜の報告で
大人しく食べさせてもらってる動画が届いて安心した。
猛獣化しないで素直にもぐもぐ食べてた。
うり坊...不安だし辛いだろうに、すごく頑張っててえらいね。


6月11日(日)
お見舞いに行って目や顔周りを拭いた。
すごく元気なさそうだし、背骨触れるようになってきたし
またウンチが出てないみたいで心配だけど
夜の病院からの報告で自力で食べたとあった。
体もだるいし場所もストレスだよね。
早く薬の効果が出て退院できますように。


6月12日(月)
朝、病院から連絡があった。
家に帰れないまま、あんなに狭くて臭い場所で
誰にも気付かれずに虹の橋へ向かってしまった。

うり坊(♀) 8歳8ヶ月5日
2014年10月7日〜2023年6月12日

設置してるカメラで確認する限り、おそらく明け方だろうって。
ひとりぼっちで怖くて不安だったよね、ごめんね。
置いてあったゴハンは減ってたらしい。
ギリギリまで頑張って食べたんだね、えらいね。
私が自力で飲み食いトイレできるようになって帰ろうって言ったから
理解して信じて頑張ってくれてたんだね、ごめんね。

結局、最初の獣医さんが正しかったのかもしれない。
1ヶ月もたずに衰弱させちゃう結果になっちゃった。
転院時にキャリーバッグの中から前足出してた切ない表情と
私を呼んでた声をなんでちゃんと聞かなかったんだろう。
あの時、セカンドオピニオンせずに連れ帰ってたら
どんなに体がダルくても慣れた家で
私達と一緒に過ごせて幸せだったかもしれない。
ストレスない分、もしかしたら今もここにいてくれたのかもしれない。

せめて2人目の獣医さんの『大丈夫』って言葉よりも
9日に鳴いてたうり坊の声をちゃんと聞けば良かった。
あの時に連れ帰ってたら慣れた場所で私達と過ごして
少しは安心した気持ちで虹の橋へ行けたのかもしれない。

最後の最期に、2週間もの長い期間
捨てられたような気持ちだったよね、ごめんね。
大好きなのに、最後に虐待したみたいになっちゃった。

病院に迎えに行ったら既に硬直しちゃってた。
ウェットティッシュで拭いて家主の白シャツで包んで
その後ペットシーツでも包んでくれたから抱っこして帰った。
背骨が出てきてたけど、相変わらずズシッと重かったのが少し救い。
家に着く頃には硬直が緩んでお腹のタプタプ脂肪まで
手に伝わってきたから、リラックスしてくれたって意味ならいいな。

家主が庭の土を掘ってる間に、ずっと帰りたかっただろう家の中を
うり坊を抱っこして話しかけながら隅から隅まで歩き回った。
8年8ヶ月、一緒にいてくれてありがとう。
もっともっと一緒にいて甘えてほしかったよ。
違う、私がもっともっと甘えたかった。

せっかく天国に昇ってるのに泣くと心配で落ちちゃうから
いつまで経っても天国に着けなくてかわいそうだよ。
・・・って家主に言われるけど、後悔が多くて泣きやめないよ。
うり坊大好き、かわいいかわいいかわいいかわいいかわいい



うり坊の様子をツイッター等で見て応援したり
祈ってくれた方々、本当にありがとう。

特に入院中の不安でツライ記憶は全て消えて
楽しかった、美味しかった、幸せだった記憶だけ残って
ハゲてた毛皮もキレイに生え揃った状態で
初代猫まゆげとキャッキャウフフしてますように。
神様が毎日おでこ撫でてくれてますように。

  

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【本日の幸せ度:ー100

  うり坊の魂にまた会えますように・・・と祈る小悪魔に

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